古家はぐくむ〜自宅改修記〜

大工と設計士の夫婦が築60年の自宅古民家を改修していきます。小島工務店サイトURL>>>https://kojimakoumuten.net/

雨漏り修繕その①〜屋根に登って点検します


 

古い家にはありがちなことですが、

この家、もってました。

 

そうです。

 

漏っていました、雨が!

 

 

雨漏りというのは、建設関係者にとっては「これはヤバい」と思う事案です(^^;)

正直あまり出会いたくなかった...

 

まあ専門家でなくとも雨漏りは嫌ですよね(^^;)

 

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屋根の状態① 塗装が剥がれています

 

全体的にはこんな感じで、塗装も何度か塗り直しは見られるものの、

傷みが激しく、剥がれてしまっていますね。

そして錆も浮いています。

 

少し解説すると、こういった板金の屋根の葺き方を「瓦棒葺き」と言います。

詳しい説明はこちら。

iekoma.com

 

昔は結構多かったのかな、という気がしますが、

現在は心木なしの立平葺きが出てきたため、取って代わられたような印象を受けます。

(三晃金属が普及させたため、現場では三晃式とよく呼ばれます)

 

この瓦棒、中の心木が湿気の影響を受けやすいという弱点があります。

 

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屋根の状態② 瓦棒に穴

 

錆びて板金に穴が開いている箇所もありました。

こういうところは言わずもがな、中の心木も腐っています。

 

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屋根の状態③ 軒先ボロボロ

 

目視で点検しただけで結構な問題箇所がありました。

 

この雨漏りによって、軒裏も結構傷んでいるところがあり、

中の心木や野地板の傷みの状況もわからないため、

今回は屋根を引っ剝がしてやりかえることにしました。

 

余談ですが、費用を安く抑えたいときや、コロニアル→板金にしたいときなど、

状態にもよりますが、屋根を剥がさずにこの上から重ねてやる方法もあります。

 

 

ということで、まずは足場を掛けて屋根の修繕を進めていきます。

ここから先は、また次回。

 

ちなみに足場の単管は、工務店をやっている叔父さんの持ち物です。

地域の工務店さんなんかは、自分のところで足場を持っているかもしれません。

 

 

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